### はじめに **Disclaimer: 真面目な記事です** この記事は、 [mast advent calendar 2023](https://adventar.org/calendars/9098) の13日目の記事です。12日目の記事は、gunjouさんによる「[創房の設備でジャ○ラー風完全告知ランプを作る](https://note.com/hagukipain/n/nf090e02539e0)」です。面白いのでぜひ読んでみてください！「インドネシアにでも行くつもりで受けなよw」が個人的に好きです。 ### 目次 1. [三行でまとめると](#anchor1) 2. [私について](#anchor2) 3. [院進か、就活か](#anchor3) 4. [夏インターンに申し込んでみたり](#anchor4) 5. [夏インターンに行ってみて](#anchor5) 6. [秋学期が始まったよ](#anchor6) 7. [振り返り](#anchor7) 8. [最後に](#anchor8)

### 三行でまとめると - 少しだけ就活してたよ - でもやっぱり院進を考えてるよ - でもこの経験は無駄だとは思ってないよ

### 私についてみもりです。情報メディア創成学類3年の、総合学域群から入って来た人間です。私達の学類、というかmast21生には、個性が非常に強くて面白い人がたくさんいる印象ですが、みんな尖っていてすごいな...と常日頃から思っています。自然言語[1](#footnote1)やWEBについて、気持ちがあります。

### 院進か、就活か私の知っている情報系の人たちは、院進を選択する人がほとんどのように見えました。自分も大学で好きなことに取り組むのは楽しかったので、院進をしたいという気持ちもありましたが、100%ポジティブにそれを決断することはできませんでした。いわゆるありがちな、2年間の学費や諸々を自分で払いきれるかという懸念点もありましたが、自分が将来就職して目指すものが、大学院入学前と後で変わらない場合、学部の頃から就職して、目標達成に取り組むことのほうが良い可能性もあるかもしれない、という気持ちもありました。自分は仮に学部で就職するなら、Webに関連があるような企業に就職するのが良いのかなと考えていましたが、それが大学院卒業後も変わらないのなら、学部卒の早いうちから、その経験を積んだほうが良いのでは、といった感じです。そのような考えもあり、就職活動も進めていこう、具体的には、サマーインターンなどに参加してみて、自分がやりたい事や、学部就職でもやっていけるのかという事を考えてみようと思い始めました。

### 夏インターンに申し込んでみたりでは実際にどのようなインターンに参加しようか決めるにあたって、[魔法のスプレッドシート](https://magic-spreadsheets.pages.dev)が非常に役立ちました。このページは、夏インターンのスケジュールや、どのような分野に取り組むのかということがまとめられているページで、このページに記載されていた中で、自分のスケジュールに合って面白そうなインターンを何個か申し込んでみました。 ESを送ると、面接の案内が来たので、面接を何回か行いました。面接では、やはり技術的なことをするインターンなので、自分の開発経験について主に聞かれました。そこで自分は、主に筑波大学の学生のために作った個人開発のツールについて話していました。自分は今まで、[授業カレンダーを生成してくれるやつ](https://mimori256.github.io/twinc/)や、[卒業要件チェッカー](https://mimori256.github.io/Graduation-Checker/)などを作成してきましたが、その経験がうけたと思っています。実際、これらのツールは、一年次の頃に作ったもので、技術的には全く大したことのないものですが、自分で面倒だと思っていたことを、個人開発で何とかして、それを他の学生も使えるようにしたことが個人的に評価されていたと思っています。なので、ここで**個人開発は良いぞ**ということを主張したいと思います。技術的に小難しいことをする必要もなく、何より自分が作ったものが他の人に使われるのは見ていて楽しいです。それでいて、面接のような機会で自分のやる気をアピールすることができます。余談ですが、この前大学で一人で作業していたら、隣にいた学生二人組が、「有志の人が作ったmastの卒業要件チェッカーがあるんだよー」みたいな話をしていたのに聞き耳を立てて、「それ作ったのワイやぞ～」という気持ちになっていました。あと、一般にWebでよく使われるTypeScriptなどの技術は、大学の授業で扱われることはほぼ無いので、そのような技術を試す場所としても有用だと思っています。[2](#footnote2)

### 夏インターンに行ってみてというわけで実際に何個かインターンに行ってました。主にWeb周りのことをやって、Next.jsやVue.jsを触ったり、自然言語処理的なこともやったりしてました。やはりインターンとなると、自分のような学部生よりも院生の方が多く、自己紹介で、「私はこういう研究をやっています」みたいな感じで、研究で自分のアイデンティティがあるのがかっこいいなーと思っていました。その中で、「就活か院進か、迷っているんですよね～」といった相談も何回かしましたが、「自分がその時にやりたいと思ったことがいい」という意見が多かったと思います。様々な人の意見を聞けて参考になりましたが、**結局最後は自分で決めなきゃいけない**なという気持ちにさせられました。その中でも、自分と同じ、ある学部生の方が言ってた、「どうせ院進しても就活をする必要があって、そうなると結局どっちつかずになりそうだからさっさと学部で就職したい」という言葉がやけに印象に残っています。今も元気してるといいのですが。そんな中で、インターンシップでも、ある程度自分で満足できるような結果も出すことができ、学部で就職する選択肢もありなのかな、とも少し感じるようになっていました。

### 秋学期が始まったよそんなわけで夏休みも終わり[3](#footnote3)、秋学期が始まってしまいました。相変わらず決断できないまま引きずっていました。夏にインターンを受けた企業からは、早期選考などの案内が来て、結局まだ両方駒を持っておきたいと考えていたため、それらの選考も受けることにしました。インターンでの面接は、主に自分の技術的な経験について聞かれることが多かったですが、本選考では、特に選考のステップが進むにつれて、より自分の内面を問うような質問だったり、なぜこの会社がいいのか、ここで何をしたいのかといった質問をされるようになっていったという印象があります。自分の中で、ある会社の面談で言われた、「自分の過去の経験、就活の軸、その会社に入りたい理由、その会社に入ったらやりたいことをきちんと面接で説明できて、それに一貫性があることが大事だ」という就活のアドバイスが非常に役に立ったことを覚えています。これらのアドバイスを参考に、早期選考のステップを進めていくことができました。しかし、就活を進めていったり、大学の講義が再開していくにつれて、「やっぱり院進をしたいな」という気持ちが強くなってきました。主な理由としては、以下のような理由があると思っています。 - 就活をしていくにあたって、**自分の技術力の低さを強く実感**したこと - 大学院での二年の時間があれば、技術の勉強や研究だけでなく、**自分のやりたい勉強(語学など)に使える時間が増える**ことが魅力的に感じた - 学費についても、短期インターンでお世話になった会社から、長期インターン(アルバイト)のお誘いが来て、今からそこで給料を貯めていけば、自分で学費が賄える採算がついたことが挙げられます。そのため、11月ごろには、院進にシフトしていくために、最終選考を控えていた一社以外の選考は、すべて選考を辞退しました。そんなわけで、その最終選考も無事に終わり内々定もいただきましたが、前々からその会社とは、自分が院進も考えているということも話していたので、それを辞退して院進を考えているというのが、今の状況です。結局就活を止めて、院進をしようと考えているわけですが、就活の予行演習になったり、自分が将来何をしたいのかということを改めて考え直す機会となったので、**総じてこの経験は良かった**と感じています。

### 振り返り実際に学部での、エンジニア系の就活をやってみて、以下のような学びがありました。 **何か自分で作った経験があると強い** 特に私は、まだ面接でアピールできるような、強い自分のアイデンティティとなる研究を持っていなかったので、何かを自分で作って公開したという経験は、そこから開発経緯の話になったり、使用した技術の話につながるなど、とりあえず作ってみることが大事だなと感じました。 **短期インターンは意外と良かった** 「短期インターンでの経験は就活でアピールできないからあまり意味がない」と思う人もいるかもしれませんが、実際私はそこで様々な強い社員さんや学生さんとお話したり、普段個人開発では使わないような技術を使えることは良いモチベーションになりました。また、自分が今アルバイトで働いている場所も、短期インターンで会った社員さんから声をかけられて働きはじめたということもあるので、そういった点でもメリットなのかなと思います(~~あと場所によってはおいしいごはんが出たり~~) **本選考はインターンの面接のようにはいかない** インターンの面接では、どちらかというと、そこでインターンのタスクを実際にこなせるかどうか、技術的な側面をよく見られたという印象がありましたが。本選考も同じように、とはいかず、選考の過程では毎回「就活の軸」を聞かれた記憶があります。そのため、自分が企業に求めることと、その企業が提供できるものが合わないと落とされてしまうと思います。

### 最後にここまで読んでいただきありがとうございます！この記事が誰かの参考になれば幸いです。最近寒くなって、年末に近づいて忙しくなって、体調を崩している方もちらほら見かけますので、何卒ご自愛ください！明日のアドベントカレンダーの記事が公開されたら、ここにリンクを張ります！ (院試落ちませんように...)

### 脚注

1. 自然言語自体のお勉強やNLPも含む [↵](#reference1)

2. みんなどうやって勉強してるのか気になる [↵](#reference2)

3. サークルの合宿に行けなかったのが心残り [↵](#reference3)

就活してたけどやっぱり院進する話